EXPOST VOL.03
5/8

■飯田グループホールディングス ■大阪外食産業協会 ■住友 EXPO2025 推進委員会 ■特定非営利活動法人ゼリ・ジャパン 「BLUE OCEAN」(ブルーオーシャン)■玉山デジタルテック ■電気事業連合会 ■日本ガス協会 ■日本電信電話 ■バンダイナムコホールディングス 「ガンダムパビリオン(仮称)」■パソナグループ ■パナソニック ホールディングス 「パナソニックパビリオン(仮称)」■三菱大阪・関西万博総合委員会 「三菱未来館」■吉本興業ホールディングス イラストレーター吉田 高志さんApr.2023 VOL.03「飯田グループ×大阪公立大学 共同出展館」「新・天下の台所〜食博覧会・大阪2025〜(仮称)」「住友館」「初志・創新」「電力館(仮称)」「ガスパビリオン」「NTT PAVILION 2025 NATURAL 生命とITの<あいだ>」「PASONA Natureverse」「よしもとパビリオン(仮称)」藤井 秀雄さんこれまでに訪れた博覧会は国内外で45を数える。仕事をやめて前回のドバイ万博も2度訪問したという筋金入りの万博ファンだ。友人らと「EXPOサポーターズ」という共創チャレンジのチームをつくり、大阪・関西万博を盛り上げるためのイベントを開いている。石原 康行さん小学5年生の時、大阪万博に10回以上訪れ、未来の姿に魅了される。経済産業省近畿経済産業局で1990年の花博などを担当。今回の万博も誘致段階からかかわり、現在は万博会場や開催時期の概念を広げる「拡張万博」を提唱し、講演活動を続けている。かつて林業に携わっていたが、愛犬の死をきっかけに始めた個人サイトが出版関係者の目に止まり、イラストレーターに。林業を中心にポスターや技術本のイラストを描いたり、解説を書いたりしている。サイトには大阪万博のパビリオンやホステス(コンパニオン)のイラストと記事も載っている。自身は大阪万博に行ったことはなく、「2025年はリアルで体験できる万博として個人的にも楽しみ」と話している。吉田さんのサイト「なっちゃんとかくれんぼ」はhttps://natsu-ko.com/デメとガンダム5大阪・関西万博の民間パビリオン(出展企業・団体とパビリオン名)2025年大阪・関西万博で藤井さんが一番期待しているのは、バンダイナムコホールディングスが出展する「ガンダムパビリオン(仮称)」だ。人気アニメ「機動戦士ガンダム」で描かれた世界を舞台に、未来社会の課題などについて考える展示になるとされる。実は1970年の大阪万博でもロボットは登場していた。イベントが開かれるお祭り広場にいた「デメ」と「デク」。高さ14メートルで、デメは照明・音響、スモークやにおいを発生させる装置を備え、頭部の操縦室に人間が搭乗して演出に使われた。進路を決めた万博「私たちの世代には万博に刺激されて科学者や技術者になった人が多い。そういう意味でも大阪万博には大きな価値があったと思います」と石原さん。藤井さんは「私は万博で『これからは電気の時代だ』と思い、大手電機メーカーに就職しました」と笑う。藤井さんは「当時はテレビやマンガで鉄腕アトムや鉄人28号が活躍していたが、〝本物〟を見たのは万博が初めてでした。開会式に登場したものの、その後故障してしまいましたが…。ガンダムパビリオンではロボットがどう進化しているのか。興味深い」という。大阪万博で子供たちに大きな夢を与えた民間パビリオン。ただ、1970年に30あった民間パビリオンは2025年の大阪・関西万博では13と半分以下に減る。藤井さんによると、こうした傾向は2005年の愛知万博あたりから強まった。背景にはBIE(博覧会国際事務局)の方針変更があったという。「万博は各国がそれぞれの文化や歴史を披露する場であり、企業が目立つのはよくないという訳ですね」そう言いながらも藤井さんは「やはり万博は別格。数は減ったとはいえ、大阪・関西万博で民間企業などがどんな面白いパビリオンを出展してくれるのか、今から楽しみです」という。石原さんはこう締めくくった。「大阪万博が開かれた1970年前後はインターネットやパソコンの基礎となる技術が登場した時期。そして今はAI(人工知能)や遺伝子操作のような次世代の技術がどんどん進化している。一方で環境問題などの新しい課題も出ており、半世紀前のような大変革期にあるのかもしれません。2025年は、そうした新しい時代の到来を予感させるような万博になるのではないでしょうか」かつての万博少年たちは2年後の万博開幕を心待ちにしている。

元のページ  ../index.html#5

このブックを見る