EXPOST VOL.03
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森和臣EXPO2025は7 ◇森和臣 2007年、大阪府議会議員に初当選し、現在5期目。22年5月から府議会議長(任期は1年間)。同年9月、議員に対し「先生」と呼ばないことを副議長とともに議会に提案し、話題となった。NPO法人愛犬家から始める地域創造協議会理事長。大阪維新の会所属。Apr.2023 VOL.03Profile 森さん 万博は「しつらいの場」だと思います。つまりお客様を迎える場所です。われわれはその場所を用意し、必要なら規制緩和もします。しかし、それを活用するのは皆さんです。万博を訪れた人には自分たちの地元にも来てもらう。中小企業やスタートアップ向けの展示・出展ゾーンが設けられる大阪ヘルスケアパビリオンの予想図(提供:大阪パビリオン)森和臣さん紀之定さん 大阪・関西万博は「未来社会ショーケース事業」として、空飛ぶクルマなど、さまざまな最先端技術の森さん 海外では、ベイエリアが活性化している都市は発展しています。しかし、大阪はこれまでベイエリアが弱かった。港湾機能をみても大阪港と神戸港は韓国の釜山に負けています。でも、夢洲は万博の次にIR(統合型リゾート)も控い活動が登録されています。今度の万博は参加型万博といえます。今度の万博は「大阪・関西万博」ですから関西各地の皆さんとも手を携えて行きたいですね。そして万博を一過性のイベントで終わらせてはいけません。大事なのは万博が終わった後です。社会実験が行われます。それを今後の発展に活かすことが求められます。大阪府・市・経済界が共同出展する大阪パビリオンのテーマは、生まれ変わりを意味する「REBORN(リボーン)」。1階にリボーンチャレンジを行う展示・出展ゾーン(面積約160平方メートル)が設けられる。同事業は大阪の中小企業やスタートアップに自社の技術力や革新的な製品を紹介してもらうのが狙い。取りまとめ役の金融機関や公的企業・団体がすでに決まっており、それぞれ設定したテーマに応じて参加企業を募集する。1テーマの出展期間は1週間で、10数社の出展を想定している。 取りまとめ役の一つ、大阪商工会議所は「ウェルネスを実現するテクノロジーと空間」など3テーマで募集中。展示ゾーンにオフィス空間を再現し、働く人の健康問題を解決し、社員同士の活発なコミュニケーションを促す製品やサービスを出展してもらう。関西大学は「学理と実際との調和」、池田泉州銀行は「大阪発!ワクワクする未来の暮らし」など、関西イノベーションセンターは「観光産業から関西を元気に」をテーマに募集中。今後、大阪産業局や八尾市、三えています。昨年4月には、夢洲とJR大阪駅前の「うめきた2期」が最先端技術の実証実験を地域全体で行う「スーパーシティ特区」として国に指定されました。この2つの地区から大阪も大きく変わっていくのではないでしょうか。将来きっと、「大阪で万博を再びやってよかった」と言えるようになると思います。菱UFJ銀行なども募集を開始する。募集対象は原則として大阪府内に活動拠点を持つか、大阪の企業と連携して新たな製品やサービスを研究開発している中小企業やスタートアップ。出展費用は取りまとめ役によって異なり、大商は100万円、関大は10万円などとなっている。自社の展示にかかわる費用は自己負担となる。応募締め切り後、それぞれ選考が行われる。出展企業へのさまざまな支援メニューが用意されるのもリボーンチャレンジの特長だ。「ライフサイエンス/ヘルスケア」など4テーマで募集中のりそなグループは、大手企業とのビジネスマッチングや他の参加企業との連携によって「アイデアが社会実装に至るまでの伴走支援を行う」としている。リボーンチャレンジの詳細は大阪パビリオンのサイト(https://osaka2025.site)。同パビリオンでは、来場者が中に入ると健康状態を調べられる「ポッド」を設置し、その人に合った食事を館内のレストランで提供する展示などが予定されている。リボーンチャレンジ中小企業の参加を募集大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンで行われる中小企業やスタートアップ向け支援事業「リボーンチャレンジ」に参加する企業の募集が始まった。26の募集テーマがあり、参加企業には週替わりで出展してもらう。万博の会期中だけでなく、準備期間や開催後も視野に入れたサポートが行われる。

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